ゆるラジ*2「暑いから」

ゆるラジ2つ目。

今回は千草と藍、珍しいメンバーが2人なミニ会話です。


ガチャ


共有ルームに入ると、暑さにだれている天…ではなく、珍しく藍を見つけた。


「藍、大丈夫?」


「…大丈夫、一応な」


「今日、オフだっけ」


「ああ、オフだけど…。

千草も?」


「うん。

今日は、部屋で片付けをしようと思ってた」


「あー、片付けか…。

暑い時間にやるもんじゃないな」


「そう思って、夕方からやることにした」


「それが良いと思う。

…で、なんで共有ルーム?」


「誰か、いるかなと思って…。

藍がいた」


「今日はいつもより暑いしたまには共有ルームでのんびりしようかと思ってたんだよ」


「…じゃあ、僕も」


そうして2人、ソファでのんびりと過ごす。

…思えば、こんな時間は久しぶりかもしれない。


「…藍」


「ん?」


「流しそうめん、やりたい」


「…あー、流しそうめんか」


ちらっと後ろ…共有ルームの入り口を見る藍。

僕も動きたくなかったから、誰か来るのを待つ。


…。


……。


ガチャ


「!」


2人顔を見合わせて、誰が来たのかをじっと見る。


「…?

ああ、藍と千草か…」


「…竜か…」

「…竜…」


「2人して微妙そうな顔するなよ」


「いや、流しそうめん作るのに良い人が来ないかと思…って、竜ならやったことありそうだな」


「2人だってあるだろ」


「ある…かもしれないけど、茹でたりするのは空だったから…」


「…そう言われると、うちも流衣だったな」


「…待つ?」


「待ってももう来ないだろ」


「…いや、確か今日はもう1人昼頃帰って来るのが……」


ガチャ


「たっだいまー…ってみんな揃ってのんびり?」


「よし、陽、流しそうめんするぞ」


「流しそうめん?

やるやるー!

俺何すれば良い?」


「…じゃ、まず竜とそうめん茹でてもらって…」


「おっけー。

最近空とか流衣の手伝いしてるからそれくらいなら出来るんだよね」


「よし」


「…よし?」


「いや、なんでも。

じゃ、千草と俺でそうめんの機械出して来るか」


「…うん」


それから15分くらいして。

共有ルームの机に流しそうめんセットが完成した。


「…ってあれ、これうちにあったやつだっけ…」


「…?

普通に棚にあったけどな…?」


「あったね」


「前にs☆e寮と合同でやった時に間違えてこっちが残っちゃったとかかな」


「かもな。

…じゃ、食べるか」


カチッ


ウィーン……


「おおー…」


「回ってる」


「回ってるな」


「で、誰かつゆ用意したか?」


「……あ」


竜にそう言われて、誰も用意をしていなかったことを思い出す。

…流しそうめんって結構大変なんだ。


みんなで器とつゆとを用意して。

改めて。


「いただきます!」


「トッピング、ネギでいいか?」


「それでー。

あ、あと生姜もいる?」


「いる。

…って何か別のものも流れてないか…?」


「…入れてみたかった」


「冷えたいちごも美味しそうだけど、そうめんと一緒には…」


「別で後で流せば良かったね…?」


「それはそれ、これはこれで食べれば」


「よくないよくない、一旦いちご取り出して」


「…わかった」


ちょっとしょぼんとした竜が全部のいちごを取り出す。

…けど、まだ赤いものが回ってる…ような。


「トマト?」


「あ、トマト俺でーす。

いちごは甘いけど、トマトなら一緒でも良いかなって」


「まあ、トマトならいいか」


「…美味しそう」


「いちごはダメでトマトは良いのか…」


「いちご…っていうか、デザートとかフルーツ系は後で流そう!」


「…ああ」


クルクル…


スッ…


ポチャン


「…これ、結構掴みにくいね」


「確かに。

取れた!って思っても逃げちゃう気がする」


「良い掴み方、ないのかな」


「こう、斜めにしたら掬いやすそうじゃないか?」


「…こう?

…あ、取れた」


「あ、じゃあ俺も!

…!

取れたー!」


1束1束流しては誰かが掬って、流しては…を繰り返すと、茹でたそうめんがどんどんなくなって。

…残ったのは竜の持って来たフルーツと野菜だけになった。


「野菜先流すか」


「…えーっと、さっきそうめんと一緒に隅でブロッコリー茹でてたんだけど流して良い?」


「どうぞ」


「よし、じゃあブロッコリー入れまーす!」


くるくる、くるくるとブロッコリーが回り、みんなが1つずつ取って行く。

…あ、マヨネーズ。


「ブロッコリーつけるもの、持って来るね」


「あ、じゃあみんなに一応聞く?

マヨネーズの人ー」


さっと全員が手を上げる。

…全員ブロッコリーにはマヨネーズ…。


「…わかった」


「まさか、全員マヨネーズ派だとは…。

竜、この間胡麻ドレッシングかけてたよな?」


「あれは流衣が勧めてたから」


「…なるほど」


「ちなみに、ICEも全員マヨネーズ…だったと思う!」


「ICEは陽と春がマヨネーズだったら全員マヨネーズ派になるだろうな」


「ああ」


「…うん、多分その通りだと思う…。

浅葱にいなんて、俺に何で食べるか聞いてすぐマヨネーズで食べてたし」


「…想像しやすいな」


「すぐ浮かんだ」


「俺も、胡麻で食べてみたい日だってあるんだけどなー」


「じゃあ、今日胡麻で食べてみる?」


「ってあれ、千草、胡麻も持って来たんだ」


「僕が今日は胡麻の気分だったから」


「じゃ、胡麻試してみる!」


「じゃあ俺も」


「俺はマヨネーズで」


冷たい水の中を回って冷えたブロッコリーに胡麻ドレッシングをつけて一口。


「…美味しい」


「!

胡麻合う!

…次から胡麻とマヨネーズ、迷っちゃうな」


「合うな」


「マヨネーズはいつも通り」


「いや、でもマヨネーズも試して…あれ、もう茹でたの終わっちゃった?」


「また茹でてくるか」


「あ、じゃあ今度はちょっと柔らかいのと固めと両方やりたい」


「よし、じゃあブロッコリー祭りしよう〜!」


「おー」


…と、いうことで。

しばらくブロッコリーを茹でては食べて、全員が満足した後、竜のフルーツを食べて流しそうめんの会は終わったのだった。

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